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2015年05月16日 (土) | 編集 |
Part 2 を書き始めるまで40日近くかかってしまった。
いろいろな演奏を改めて聴くので、それなりに大変だ、と言い訳しておく。

ハンス・クナッパーツブッシュ指揮
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団

クナ 5
  
クナッパーツブッシュにはウィーン・フィルハーモニーを指揮した演奏もあるのだが、こちらの方が強烈な印象だ。

フランツ・シャルクによる改訂版を使用。

改訂版は全曲に渡って使用楽器、奏法、強弱等が書き換えられているのだが、ブルックナーが書いた楽譜と比べて、終楽章で特に耳障りな違いは

1 . コラール主題を吹く金管の一部を木管に変更
2 . コラール主題によるフーガの冒頭を弦からホルンに変更
3 . 2重フーガの最後の部分から第2主題再現までをカット
4 . コーダでシンバル、トライアングル、ブラスバンドを加え、ティンパニがフーガ主題のリズムを強打する

1〜3も許し難い変更だが、4 は響きが薄っぺらで安っぽくなる上に、コラール主題が現れてフーガ主題が影になる、という流れを著しく損なっている。

いずれもブルックナーの作品とは言えない程、酷い改竄という他ない。
ブルックナーの主題による変奏曲とでも言いたい程だ。

最初に出版されたのがこのシャルク改訂版で、数十年もの間ブルックナーの作品とされていた、という事実には呆れるばかりだ。

それでもクナの演奏自体は凄いので、時折聴いてしまうのだが。。。

改訂版


原典版


指揮者によっては原典版を使いながらも、ティンパニだけは改訂版の変更に従う演奏もある。

つぶ鹿が知る限りでは、ロジェストヴェンスキー、ケーゲル、スタインバーグがこの手法を用いている。
シンバルとトライアングルがないだけ改訂版よりは幾らかマシだが、フーガ主題のリズムが耳障りな事も確かだ。




ギュンター・ヴァント指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
  
Wand 5

ブルックナーファンの間では決定的名盤、とする声が少なくないようだ。

確かに名演だとは思うが、つぶ鹿としては一部大きな抵抗があってNo.1には置けない。

ヴァントという人は時折、妙に作為的で不自然な弱音を用いるのだが、つぶ鹿には耐えられるものではない。
ヴァントの演奏をいろいろ聴いた結果、この弱音は到底容認出来ないという結論に達した。

この演奏でも、終楽章のコラール主題でこれをやってしまい、ぶち壊しにしてしまった。
コラール主題の途中で突然力が抜けてしまうのだ。
因に、楽譜には弱音の指定は無い。

終楽章の最後、コラール主題が現れる所でテンポをあげるのも良くない。

この演奏の直前にミュンヘン・フィルを指揮したものもあるのだが、解釈は同様だ。
但し、チェリビダッケの項に書いたペーター・ザードロと思われるティンパニの打ち込みは凄い。

それ故、つぶ鹿としてはベルリン・フィル盤よりもミュンヘン・フィル盤を採りたい。


セルジュ・チェリビダッケ指揮 
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団


Part 1 に書いた演奏とは別の、海賊盤。
正規盤よりテンポの変化が少なく、チェリビダッケの5番としてはこちらを本命に推したいが、入手できるかどうかは知らん。



 ↑ この演奏と同じではないかと思うが、詳しくは検証していない。

交響曲第5番をいろいろ聴いていると、コラール主題のイメージが指揮者によってかなり異なる事に気付く。

金管のバランス次第でまるで別の音楽のように聴こえるくらいだ。

チェリビダッケはトランペット主体で軽めで美しいコラールだが、朝比奈やクナッパーツブッシュはトランペットを抑えてトロンボーンとチューバを強調するのでかなり重々しい。


オイゲン・ヨッフム指揮
ドレスデン国立管弦楽団

Johum 5

ヨッフムの5番は、バイエルン放送交響楽団盤とこの演奏を所有しているが、本命とされるアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団との演奏は廃盤で聴いた事が無い。

ドレスデン盤もなかなかの名演だと思うのだが、金管の響きが時折汚かったり、決め所のティンパニが弱過ぎる感がある。

コラール主題の金管のバランスは良いのだが、ホルンとトロンボーンの音色がやや汚いのが惜しい。
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